ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2013年12月28日土曜日

FIVE RFX1 ファイブのレーシンググローブのトップモデルのインプレっていうか、愚痴。

8ヶ月前に書いたのがこちら

http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/04/1.html

まとめると
12年4月 初代RFX1 ドヴィチオーゾ購入→無転倒で2回使用したら指が出た。
クレームにて新品と交換。



13年3月 約10ヶ月使用した二代目RFX1 ドヴィチオーゾ→左手のひらヤブレ。
RFX1ホワイト購入。


13年12月 9ヶ月使用した三代目RFX1ホワイト→右手のひらヤブレ。





何なんでしょうね、いったい。
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前回も書きましたが、フィット感、操作性が良いのは間違いないにしろ、いくらなんても脆すぎるだろう。
転倒している以上、ある程度仕方ない部分もありますが、他社製の同等品に比べて脆すぎます。

また初代に見られるように、そもそもの品質に不安があります。
と言うのも三代目ホワイトが破れてしまい、通販だと間に合わないイベントがあったので某ナップス足立店に行きました。
いい加減この脆さに嫌気がさしていたので、他社製品とハメ比べていたんですが、そこで見たものは・・・

なんと陳列されている商品(ブラック/ホワイトのMサイズ)の縫製が既に完全にほつれており(もしかしたら最初から革が合わさっていないまま縫製したのかも。縫い跡の感じからして)すでに開きかけていたのです。写真を取れなかったのですが、部位は私の三代目ホワイトが破れた部分とほぼ一緒。

ちょうど他社のグローブ試したりで店員さんと話したので、説明して不良品だろうと伝えた所、メーカーに返品すると回収してくれました。

気になってほかの陳列品も何個か見ましたが、さすがに同じようなホツレは見つかりませんでした。
しかし私が手にしただけでも初代と今回の陳列品で2つも縫製不良と思われる不良品があったわけで、確率から言っても相当な頻度で不良品が紛れていると思われます。

ここまで愚痴っておいてですが、結局は上述の通り、またしてもRFX1を買ってしまいました。
さすがに不良品を見た直後にその店では買う気になれず、帰宅後落ち着いて考えてからネットでポチったわけです。
そして本日到着。
使用前にメチャクチャ念入りに縫製を確認して、ちょっとでも不具合があればすぐにクレーム交換してもらうつもりでしたが、結果は・・・





一見普通です。
しかし疑心暗鬼できっちり細部まで確認した所・・・ヤラレタ・・・


こちらは左手の薬指部分です。外縫いの一部が繋がっていないのがわかります。浮いた糸が黒いのでわかりづらいですが、もう一枚。

これだと分かりやすいでしょうか。

これって不良品ですよね?縫製不良ですよね。仕様だと強弁されたらブチ切れですよ。
初代の指パックリってこれと同じ不良だったって事か。


チェックして良かった。
一度でも転倒すれば製造不良なのか転倒によるものかわからなくなりクレームもしにくいですし、転倒の少ない私でも今月だけで3回は転んでいるわけで、使い始めてから気付いても遅いのです。

もう大概の会社は休暇に入っていると思いますが、クレーム連絡して対応を待ちます。

しかしちょっと怒りを感じずにはいられません。

二代目、三代目の破れはほぼ同じ場所ですが、ここの革が薄い事、合わせ部分をギリギリまで小さく取っている事で破れやすいのですが、同じ理由でフィット感と操作性がいいので、割り切ったデザインとしてはありです。操作性を犠牲にするかわりにプロテクションや頑健さが売りの商品も世の中にはありますから。

しかし縫製不良はメーカーとしてマズイ。
不良品が0ってのはありえないにしろ、率も高いようだし、出荷前のチェックなどはどうなっているのかと。

ついでに言えば、二代目の左手が破れた時に右手を捨てずに取っておけば、三代目の生き残りの左手と合わせて使えたのに、と思うと怒りもいや増すというものです。
ここは完全な逆恨みですがね。

という訳で、年明けの対応を待ちます。

ジムカーナの参戦経費

2013年も残りわずかですね。

シーズンとしては年明け早々のJAGE杯が最終戦ですし、チーム練は正月三が日からあるのですが、3ヶ月も放置のブログの更新希望を各所から頂いたので、読んでくれているジムカーナ選手が一番嫌がりそうなネタを書きます。

参考(http://kissy.way-nifty.com/kissy/2008/05/post_f814.html
基本的に私のようなホビーライダーを前提にするとモトクロスで100万位、ST600で200万強、ミニバイクで150万位の年間参戦費が発生するようです。車両の初期コストなしで。

さてコストの低さも敷居を下げていると言われるモトジムカーナですが、13年の私の経費を概算しました。

まずモトジムカーナの大会は関東は公式10戦、非公式の茶屋4戦。エントリフィーは6000円です。
地方大会に遠征する場合は、安くて3000円からで様々のようです。
他のモータースポーツのエントリフィーから比べるとバカ安です。

私の場合、公式戦に全戦、東北大会に1戦出ました。









単価 回数 小計

ダンロップ杯 6000 6 36000


JAGE杯 6000 4 24000


東北大会 3000 1 3000 63000







大会で63000円。
関東で本気でジムカーナに取り組んでいる選手は、公式戦+茶屋杯の8割には出ると思われますので、まだしも安い方かもしれません。それでも大きな差はないと思います。

続いて練習会参加費。
これは選手によって大幅に変わってきます。
チームについての回で書いたように、出たくても出れる練習会が少なくなり、結果として低コストの選手もいます。
また月会費定額制の練習会に参加し、そこでだけでひたすら練習する選手は一回あたりのコストを大きく下げられます。コソ練(グレー~ブラックな場所での練習)は当然タダ。

私の場合は下表の通りです(参加費だけ払って雨でサボって走っていない回やら数え漏れもありそうですが)









単価 回数 小計

チーム合同練 3000 5 15000


ハンター練 4000 11 44000


他チーム練 5000 12 60000


トコ練 4000 2 8000


富士の会 4100 1 4100


D練 4000 4 16000


JAGE練 4000 4 16000


東北 3000 1 3000 166100








年間の練習回数としてはやや多い方かな。
基本的に上位勢ほど練習回数が増える傾向にあり、本気でジムカーナをやるなら大会含めて年間50回程度、つまり週一回は走る必要があるように思います。
私の場合、コソ練、自主練の類はなく、ほぼ全ての週末と極稀に平日練習会に参加しています。

続いてメンテナンスコスト。











単価 回数 小計

オイル 交換のみ 3500 5 17500



フィルタ交換 9000 3 27000


タイヤ 前後 40000 5 200000


ガソリン
160 150 24000


ブレーキパッド
8000 1 8000


整備ケミカル
5000 1 5000 281500










やはり一番はタイヤです。
ここは練習量と車種による消耗頻度の差と、何回まで大会に使うかの差が出ます。

私の場合は新品で大会に出て、終わったらすぐに外して温存。2回目の大会で使ったら練習用に下ろすパターンでだいたい回っています。

ビックバイクだとタイヤの状態によるタイム変化が大きいので、毎戦新品タイヤを入れたり、そもそも車重と馬力のせいで消耗が早かったりするので、一気にコストアップします。
またひたすら中古タイヤを仕入れてコストダウンさせている選手もいます。

整備に入れるか非常に迷うんですが、オーバーホールコストを別に出します。
私のハスクSM450R系のエンジンは(ジムカーナにまだしも近いと思われる)エンデューロでは80時間でのエンジンオーバーホールが規定されています。
稼働時間計測をしていないのですが、新車で買って3シーズンでおそらく100~150時間程度の運用と見積もっています。
という訳で、年明けの大会が終わり次第OH予定です。
またサスですが、これは半年に一回OHしています。









単価 回数 小計

エンジン 400000 0.33 132000


サス 40000 2 80000 212000







本当は2年に一回EgOHが正しいはずですが、実運用に合わせて単価1/3相当にしました。
ただOH費用は今後開けてみないとわからない部分もあり、もうちょっと嵩む可能性大です。


続いて移動費。
私のトランポは基本的にバイク運搬にしか使わず、普段使い用の乗用車と併用しています。
なのでトランポ経費は全てジムカーナ用としても大枠合うことになります。
トランポ自体の減価償却が難しいのですが、ここでは少なめに1年8000km走行で5%償却したと見なします。
実際、ハイエースは下取りが異常に良い上30万km位余裕で走るので、潰すつもりで見ればこんなものかと。









単価 回数 小計

車体償却 2100000 0.05 105000


ガソリン 150 800 120000


高速 1500 50 75000


車検 130000 1 130000 430000








高速代は調べなおすのが面倒なので、使用時の平均的な単価と使用回数で計算しています。
ガソリンは150円/L、10km/Lです。燃費はMTのため実際にこんなもん。
やはり車の維持費ってきついですね。
今は駐車場が家にあるのでタダですが、駐車場を借りる場合はさらに上がってしまいます。

トランポを使わず、自走でやると燃費向上でガソリン代半額になり、車体償却と車検がなくなり一気にコストダウンできます。
またはサンバーに代表される軽トランポでも半額近くになるのではないでしょうか。
レンタカーについては一度計算したのですが、ハイエースだと月に1.5回のレンタルでトントンになり、現実的ではありません。

これも入れるか迷いましたが、装備関連。









単価 回数 小計

ツナギ 50000 0.3 15000


グローブ 20000 1 20000


ブーツ 40000 0.3 12000


メット 50000 0.3 15000 62000







私の場合はツナギこそ格安なものの、良いグレードの装備を高頻度で更新しているので、高くついています。ジムカーナ選手の平均はこの1/3以下だと思います。

さて以上が13年の私のモトジムカーナ参戦経費です。
合算すると

1214600円/年

つまり
101217円/月



そして車体のイニシャルコストは乗っけていません。
SM450Rがどれだけ持つのかわかりませんが、私自身はハスクの倒産、KTMへの吸収もあり、またレーサーモデルの部品がいつまで持つかという点も考えて、3年経った今回のOH後、さらに3年使えれば十分だと思っています。
以前(http://husqvarnasm450rgymkhana.blogspot.jp/2013/02/sb.html)イニシャルコストについては書いていますが、ざっくり200万です。
6年使えたとして35万/年ってとこでしょうか。
その後、いくらで売れるのかにもかかっていますがほとんど期待していません。

この車両イニシャルコストを乗っけるとざっくり

155万円/年

かかっている事になりますね。
月あたり13万って所でしょうか。

我ながら本気で動揺するレベルです。
10年続けたら家が立つって本当ですね。

今回はあくまで私の経費なので、各所にちょろちょろ書いたように、選手によって参戦経費はまったく異なります。
特にトランポの有無、地方勢の場合は遠征の頻度と距離、バイクの車種による初期費用、維持費の差が大きく出ると思われます。
練習会の参加費なんてのは全体の中では大したことはなく、タイヤ代すら最大コストではありません。

関東でよくいる自走VTR250を想定するとトランポ関連で30万、OH関連で15万、イニシャルコスト・維持費・減価償却で40万は落とせると思います。これなら65万円/年。5万円ちょい/月。
私は装備も割と高いものをパッパカ買い換えているので、さらに落とせると思います。

しかし最低でも月3万程度は用意しないとジムカーナに目一杯のめり込むのは難しいとも思います。
世のお父さんのお小遣いや学生のバイト代でギリギリ回るラインでしょうか。


いや~本当に計算しなおして、これまでの8年間を思って吐きそうになりますね。リアルに吐き気がします。
もちろん最初の2年は自走だったし、バイクも違うので単純に8倍じゃないですけどね。
怖いのはこれからです。
ハスクに乗る限り、トランポも手放せません。

毎月13万を他の遊びに使ったら何ができるのか?
毎月13万を家庭に入れたらどれだけ生活が良くなるのか?
毎月13万分働かなくて済むならどれほど幸せか?

いろいろと考えてしまい、当初読者のジムカーナ選手を凹ますはずが自分が落ち込んでしまいました。
これからジムカーナ参加を考えている方に良いアドバイスと悪いアドバイスです。

自走で参加できてモータースポーツとしての敷居とコストは間違いなく低いです。
学生でもお小遣い制お父さんでも本気で走れます。

本気になりすぎると身を持ち崩します。
引き返せなくなる前にヨクヨク考えましょう。


では皆さん、良いお年を。

私は今回の記事を最後に引退するかもしれません・・・行っても年100万だと思ってたのに、155万って・・・