ハスクバーナでジムカーナ!

モトジムカーナに参戦しています。
10年度最終戦でB級昇格を決めたDR-Z400SMからハスクバーナSM450Rに乗換てA級を狙っています。

マシンを改造したりセッティングしたり、乗り方を工夫したりする話。
大会でのリザルトと動画が話題の中心です。
モトジムカーナ全般の話もします。

想定する主な読者はハスクSM450Rやモトジムカーナに興味がある方、すでに参戦を始めているジムカーナ選手です。

関東だけでも7台以上、全国合わせれば二桁にまで増えてきたジムカーナ仕様のハスクですが、ジムカーナDRZの元祖のHPのような情報が未だにありません。
これからハスクに乗り換えてみようと思う方やセッティングなどで悩んでいる方と情報共有していける内容になればと思います。

2013年2月5日火曜日

SBとハスクのコスト比較

2012シーズンのJAGE杯でSB級全勝優勝のチャンピオンから貴重なデータを頂きました。

SB級トップ選手のマシンにどれくらいのコストがかかっているか、以下許可を得て転載します。


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じゃぽくんが昨日質問してきたのですが、
その理由がブログを読んでわかりました。
これはまじめに答えたほうが良いと思ったので、
調べなおしました。

問「この車体にいままで、幾らかかってますか?」

2009年1月に、ヤフオクで車体を落札してから、今現在で丸4年間。
数々の変更追加をしてきた総額は、、、

122です。(万円をつけると頭がクラッときそうなので)

おおまかな内訳でいうと、車体が63。
ジムカーナで「勝つため」のカスタム費用が59。

59の内訳を見てみます。
落札した車体は走行距離3万キロオーバーでした。

「勝つため」に少しリフレッシュが必要と判断し、各種のベアリング交換、
フロントフォークの分解オーバーホールをしました。これが12。

さらにの「勝つため」の悪魔のエンジンチューンで11。

59−12−11=36

この36のうち、とりあえずなくてもいいかなというのが、
リアのオーリンズで中古で8。

36−8=28

この28でリッターSSをカウルレスのアップハンドルにし、
バンパーを含めた転倒防止策をこうじ、適切なギヤ比にした
ジムカーナマシンにできるってことかな。

ただこの28の中には、最初は必要ない、必要を感じないパーツや、
トライしてエラーした部品も含まれていますので、もう少し
下がるかもしれません。アッパーカウルもそのままなら
さらに下がるかもしれません。

また自分の持ち出し金額としては、
いまの10Rがそこそこカスタムバイクでしたので、
そのパーツを売ったり、GSFの部品を売ったりで
22の費用捻出ができましたので、

ちょうど100!

いままで転倒して、大きな故障なし。
ステップ、レバー等の交換部品は含まれていません。
練習量によりますが、タイヤ代は年間30は覚悟してください。。。

じゃぽくん、こんなんでどう?

(追記)
下記2点足して、122+7=129でした。

前後予備ホイール 5.5
消耗品ではないととらえるなら、リチウムバッテリー 1.5
いずれもすぐにはいらないパーツなので、
カスタム初期投資費の28は変わりません。
あとからいじったり、付け足した金額は66ですね。

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正直な感想としては「だいぶ安いな」でした。
格安の中古車を買って、そのリフレッシュに12万。
実質の改造費は47万です。

一般のバイク趣味の方からすれば、どっちにしろべらぼうな改造費かもしれませんが・・・

私のハスクは車体乗り出し103万。
ハスクレーサーパーツ扱いのアローフルエキ30万。
マルケジーニホイール25万。
スリッパークラッチ15万。
足回り変更9万。
ハンドガード、バンパー、アップステップ、スプロケなどなど9万。
もろもろ入れて総額で200万前後、改造費で100万くらいです。

ハスクは初期不良が多数出て、新車で買っていたから助かった部分がかなりありました。
ジム仲間にも「ハスクは新車に限る!何から何まで自分で治せるならともかく。」と言っています。

それを考えてもアップハン化などが不要なモタードとリッターSSの改造費でこれほど差がつくとは思いませんでした。

リッターSSは新車で買うと150万近いので、新車で比べれば似たようなものか、ややSSが高いって所でしょうか。
もう7年前ですが、当時新車のZX10Rが130万位で、とりあえずのジム仕様にして走り出すのに180強と聞いているので、新車価格の上がった現状だと200は用意したほうが良さそうです。


イニシャルでほぼ互角としてランニングコストはどうでしょうか?
以前乗っていたDRZはここが極端に優秀でした。
まずモタードは転倒コストが安いのです。

転倒大前提のジムカーナは、同じく転倒大前提のオフ車と相性がいいようで、1万円のハンドガードさえつけていればマシンはまず壊れません。
対してSSはステップ、レバーなどを始め、ちょこちょこ交換しているようです。これが地味に効きます。

そしておそらく最大の差はタイヤ。
モタードがリア150(一部は160)に対してリッターSSは180(一部は160や190)なので、1万は違います。
さらに重く、高出力なSSと軽いモタードだと減り方も違います。
SBチャンプが年間最低6セットとの事ですが、私は年間5セットで行けます。
(但し実際には新タイヤのテストやらがあるので、もう1セットは使います)

つまりリッターSSはタイヤだけで年10万余計にかかるわけです。

DRZならここで終わって、「やっぱりモタードは安いね」で終わるんですが、ハスクは違います。

メンテナンスコストが最大の問題。
少なくとも国産SSでエンジンを開ける必要が生じることはめったにありません。
もともと品質が高い上に、ジムカーナだと高回転側を使うことが少ないので消耗しないのです。
YOU TUBEで有名な志賀選手は3ヶ月に一回のオイル交換のみでOKだと語っています。

ハスクやCRFなどレーサー系モタードは周囲を見ていると2~3回の走行でオイル交換です。
使用量が少ないとはいえ、月4回は乗るとして、3ヶ月で5回はオイル交換。
全部自分でやっても2万は飛びます。年で8~10万。

エンジンそのものもDRZでも年1の腰上OH、2~3年での腰下OHが推奨です。
頻度自体はハスクも同じで良いんじゃないかと思いますが、腰上もDRZなら5~8で済みそうなものが15~20見たほうが良いようです。

う~ん、ランニングコストは実はリッターSSの方が安いのかもしれません。
DRZはもちろん、CRFやWR450Fみたいな国産ならかなりマシになるのは間違いないんですが、ハスクの大食いはどうにもなりません。


Z1000からDRZに乗り換えた理由の一つにコストがあったはずなんですが、残念ながら今の私のモタードでのジムカーナライフは、業界でもほぼ最高に高コスト体質のようです。



やっぱり、適当なタイミングでSB目指そうかな、と思わずにはいられないな。
いや、ここに来てタイムも良くなってきてるんでハスクで頑張りますけどね。







追記。
SBチャンプから修正を頂きました。

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タイヤの本数は6セットじゃないよ。
7セットと書きましたが、シーズンオフも入れると
8セットは買ってますね。ごめんね。

一昨年は、D杯SBチャンプ狙い、J杯ではキングと勝負で
ジムカーナ人生で一番タイヤ買いました。
1戦少ないけど、やっぱり8セット買ってました。

(中略)

あとに、大会後のタイヤを練習タイヤにするんだけど、
それでももたない時は、中古タイヤも数本買ってます。
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4.5万が8セットで36万か・・・世の小遣い3万のお父さんが泣いてしまうな。

さらにB級ぴたはは(http://pita.paffy.ac/)からもレスポンスが

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じゃぽにかのDR-Zに関するランニングコストはちょっとフェアじゃないかな。
あと5年DR-Zに乗ってたら、多分数倍のコストは掛かってたと思うよ。
それくらい状態はひどかった。
DR-Zでも競技に使うなら、一般的にもっとコスト掛かると思う。

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2年前に私のDRZが彼のもとにドナドナされていき、一ヶ月後にはエンジンが潰れるという素敵な出来事がありました。
売り抜けた、というんでしょうかね。

たしかにDRZも3年ちょうどで手放したので、コストが掛かり出す前にコンバートした感はあります。
が、DRZとハスクの違いは部品の価格と納期。
当たり前に3ヶ月待たされたりするらしい上、似たようなパーツがスズキの1.5~3倍位します。

さすがに公道市販車のDRZと比較するのはどうかと思うのでCRF450XやWR450Fと比べると、おそらくメンテ頻度は同等。
エンジンOHなどの部品コスト差で年数万ずつ余計にかかっていく感じではないでしょうか。

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